新しい生活様式、ステイホームが楽しくなるための基本的な考え方

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世界の状況が一変した今、新しい生活への準備を

2019年末、日本ではまだあまり大きな報道になっていなかった新種のウイルスは、年が明け2020年1月になると国内でも徐々に感染例が報告されるようになりました。

同じころ、1月20日に横浜港を出港したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」の乗客から新型ウイルスが発見されたことから連日報道されるようになり、日本国内で瞬く間にCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)への恐怖が伝搬していきます。

世界も同様に未知のウイルスへの恐怖で、都市のロックダウンや感染拡大防止のためあらゆる施設をクローズ、世界中の人々がマスクをし、数時間ごとに消毒液を利用、人との接触をさけるというような今まででは考えられない生活へと突入していきます。

マスク 消毒 IEZEN-家禅

生活習慣の中に「新しい生活様式」として、人との距離を取り、マスクを着用、手洗いうがい、行動のたびに消毒するなどが盛り込まれていきました。

長引くウイルスとの闘いへの疲れ

未知のウイルスとの闘いは、人々を不安に陥れ、更に今まで社会的ストレスの発散となっていたレジャー、旅行などの「非日常体験」やスポーツ、エンターテイメント、会食などの場を奪い、孤立させられた人々は長引く「がまん」に疲れていきました。

閑散とする浅草の風景 IEZEN-家禅

自宅にこもり、人との接触がなくなってくると更に不安が蓄積していきます。このような生活の変化は人々に様々な悪影響を及ぼしています。

経済協力開発機構のメンタルヘルスに関する国際調査では、日本国内において「うつ病」「うつ状態」の人の割合が2倍以上に急増しており、日本以外の先進国でも2~3倍に増えています。

これらは生活の変化、先行きの見えない不安、失業によるショックや経済的に追い込まれるなど様々な理由があるようです。

ワクチンの登場が更なる不安に

政府も打開策が見いだせない中、最後の頼みの綱はワクチンという事でしたが、ワクチン接種後にも新型コロナウイルスの変異株による感染が広がり、ワクチンへの懐疑論がひろがってしまいました。

一部の医師の間では、インフルエンザと同等の取り扱いにしてほしいとの声も上がり、いよいよ世論は分断され、さらなる不安定な状況が続きます。政府は再度ステイホームをよびかけています。

リモートワークなども推進される中、会社に行かなければ仕事ができない職種の方が圧倒的におおいため、通勤電車や対面などで人との接触を避けられない人も多いはずです。

このような状況の中、私たちはどのように考えて行動していかなければならないでしょうか?

「家」を最高の場所に変えて行く

結果「ステイホーム」でなるべく人との接触を避けるという事が唯一の感染予防につながるという事です。メディアなどで提案されているような「暇つぶしのステイホーム」ではなく、本気で「家」を最高の場所に変えて行く事を考えていかなければなりません。

今までは、政府やメディアからの情報をたよりに指針を決めていた人も、「家」での事は自分で決められるはず。もういちど家族が家にいて楽しく生活できる方法を考えていく必要があります。

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ステイホームを楽しくするための行動

私たちの生活の基本には「衣」「食」「住」という言葉があります。

これに加えて、人がどれだけ人間らしく、人生に幸福を見出しているかという人生の質、クオリティ・オブ・ライフ(QOL:Quality Of Life)を意識して「家庭」を作っていく事が重要です。

<QOLで考えていく事>

  • 家族の健康
  • 家族以外の人たちとの良い人間関係
  • 快適な生活環境
  • 学びと生涯学習
  • レジャー・創作活動
  • 社会活動や仕事

この6つを今よりもより良くしていく事を本気で考えていく事で、「家」が最高の場所になっていきます。他人がどうしているかより、自分たちの家族がどうしていきたいか。

いったん「他がこうだったから」とか「今までこうだったから」という考え方を取り外して、「自分たちがどうしたいか」という理想を指針にしてそこに向かって「家」を改善していくと良い方向にすすんでいきます。

「理想が無い」は良くあること

しかし、このような話をすると「思いつかない」「理想が無い」という声をよく聞きます。なぜなら私たちは皆と同じように行動するように教育されてきてしまっているからです。どうしたらよいか分からないときは隣の人が何をしているかを見て、自分がそれをやりたいかどうかも分からないまま模倣して過ごしてきているのです。

そのような場合はやはり「前例から選ぶ」のが一番です。自分が「いいな」とおもった他人の人生や、近くの人たちの生活を観察したり、どんな生活をしているのか意見を聞いて、「やってみたい」と思ったことを行動に移していくという事を繰り返していく事で新しいアイデアが見つかるものです。

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家で人と安全に会える環境を

人は一人では絶対に生きていけません。色々な人と相互関係が自分の生活をなりたたせています。家族以外の人たちと会い、話をすることで新しい情報が入り、また情報も提供することでそれぞれ良い関係が築かれます。

人と会うという行為を避けたらQOLで言う人間らしい生活は送れなくなっていきます。

コロナ禍で沢山の人が集まるような環境はあまり好まれない状況ですが、少人数でそれぞれの家に招き、話し、情報交換をすることでさらにより良い「家」環境が作られていきます。

人と会うための安全な環境を自分の家に作るという事もとても重要です。

コロナに負けない自分、ステイホームを楽しめる最高の「家」をつくっていきましょう。