家禅スタッフが買った商品も偽物
先日、家禅スタッフがタニタ(TANITA)製の呼気のアルコールチェッカーを購入しました。信頼の「タニタ」製という事で、他のものよりちょっと高かったですが、正確に測りたいと思いこの商品にしたわけです。
使ってみるとしっかり呼気も計れているようで、飲酒した場合にはきちんと反応していました。摂取量によっても変化していたので、問題なく使えていました。
ところが、ある日突然動作しなくなってしまい、電池交換しても回復しなかったためメーカーに電話してみましたところ、購入から1年以内なので、初期不良なら交換、修理なら保証で直せるかもしれないとの事でした。
メーカーに送ってびっくり!偽物が発覚!
買ったばかりだったので、全てそろっていましたので、箱ごと送りました。数日後メーカーから驚きの連絡がありました。
「商品検査の結果正規品ではなく、模倣品であることが判明しました。」
との事です。そのため、交換や返品、修理もできないとの事です。それは当たり前です。こちらも知らずに買ったとはいえ、箱や保証書、説明書まで完璧な模倣品です。
本体自体もしっかりしていて、偽物かどうかなどは判断できません。おそらく本体の金型などは同じものを使っているのではないでしょうか。メーカーロゴや型番表示などにもカスレ1つなく、TANITAが出した製品といった品質です。
Amazonに問い合わせた結果・・・
直ぐにAmazonに問い合わせると、どうやらマーケットプレイスでの買い物については、原則出品者と直接やり取りをして解決しないといけないとの事です。こちらから問い合わせをしても返事が返ってこなかったため、Amazonに再度連絡をすると、このような模倣品対策の保険があるようで、一定期間連絡が取れなかった場合はAmazonから返金してくれるとのことです。
数日後しっかりと返金してくれました。
この本体はどうなるかと言うと、「連絡がとれないので返却できないため、お客様で処分してください」との事です。
偽物を分解してみました
既に壊れていることもあり、もどってきた商品を分解してみました。本体内部にはリサイクルマークまでしっかりつけられているところを見ると、やはり同じ金型で製造されているのでしょう。ICには型番などが記載されていないですが、メーカー独自のモノを使っていたり、リバースエンジニアリングを回避するために消しているのかもしれません。
ぱっと見はここまで分かりませんが、電池留めのスプリングのはんだ付けが甘いような気がします。それと、基板面にRevなどの表示やメーカー名などが書かれていないのも気になります。
しかし、開けても偽物だとわかるようなものでもありません。最初は使えていて、飲酒量により数値も高くなっていった事からセンサーはきちんと機能していたように思えます。
こちらの商品は現在でもAmazonや楽天で販売されていますが、中には商品画像には「TANITA」のロゴが入っているのに、商品説明欄には「ノーブランド」と書かれていて、もはや偽物と割り切って販売している業者までいる始末です。値段に幅があることから、購入前に仕入れ元が間違いなくTANITAなのか確認する必要があるかもしれません。
これからはメーカー直販の時代になるのかもしれない
このようなAmazonでの模倣品被害は、実は個人的にも数回あり、もしかすると発覚していないものもあったのかもしれません。偽物と言っても今回のように、箱や説明書まで完璧にコピーされていて、ある程度動作も信頼できそうな挙動になっていると、ユーザーには全く分からない状態になってしまいます。
物流がしっかりトレースできないと店頭を含めオンラインでも信頼して買う事が難しくなってきてしまいます。まして、Amazonや楽天のような販売店の集まりのようなモールなどではなおさらです。
こうなると結局メーカー公式サイトから購入するという流れになってきてしまうのかもしれません。