石油価格が高騰中!脱炭素時代の暖房器具選びで冬支度!

家禅 IEZEN お知らせ

原油価格高騰、家庭を圧迫する石油を使用する製品。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の余波は様々なところに影響を及ぼしています。原油価格高騰も元はそこに行きつく話です。私たちの生活の中で利用されているガソリンや灯油などはもともと「原油」から精製されています。これらは産業で利用されている部分が消費の多くを占めていて、工場の生産量の減少や航空機の減便などは、原油利用を大幅に止める事に繋がっています。更に日本はこれらのほとんどを輸入にたよっているため、輸入のための物流もCOVID-19の影響で混乱が続いています。

輪をかけるように、円安が進み、輸入品が高騰していくというまさに泣きっ面にハチという状況です。

暖房器具は石油が主力

寒い時期に入れば、家庭に入ってくるのが「暖房機器」です。その主力はやはり「石油」です。熱エネルギーを得るにはやはり石油が最もパワーがあるため、灯油などの石油製品が好まれます。石油ファンヒーターなどは、熱エネルギーは灯油で動かし、ファンを回したり、熱量のコントロールの部分は電気を必要とするため、100V の家庭用コンセントも使うまさに「ハイブリット」な製品です。

石油ストーブのある風景 家禅 -IEZEN-

石油ストーブなどは、電気も使わずに炉内で灯油を燃やして熱を作り、そのうえでやかんでお湯を沸かすことで、加湿効果も得ています。

このように冬季に暖を取るために、石油は私たちの日常に欠かせないものであり、原油価格の高騰は冬季の私たちの生活に大打撃を与えます。

加速する脱炭素の流れと電気の関係

世界は今、地球環境保護のために急激に脱炭素社会実現に向けて舵を切りました。私たちが普段からできると事として、プラスチック製品の削減や化石燃料の使用をやめ、温室効果ガス排出を極力減らすことでそのような社会実現に貢献できます。地球環境は私たちの生活の基盤です。このままだと将来私たち自身が苦しむことになるため、脱炭素への活動が重要視されています。

現在の日本では電気は化石燃料で作られているものがほとんどです

では、家庭でできる脱炭素に向けた動きとして、石油ストーブや石油ファンヒーターの利用を減らしていけばよいのかというと、長期的にはその通りですが、話はそう単純ではありません。

そもそも、石油から電気の利用に変えても、日本の国内で利用されている電気のおよそ80%が原油などを利用した化石燃料により発電された電気という事になります。そのため電気を使えばその分化石燃料をつかっているのと同じ事になっているのです。

石油ファンヒーター 家禅 -IEZEN-

それでも大切な脱「化石燃料」

それでも化石燃料である石油製品を使わないことはとても重要です。まず家計に対して言えば、灯油の値上がりです。これは今後も慢性的に続くもので、安かった時の価格に戻るとは考えにくくなっています。化石燃料は埋蔵量は十分あると言われていても限りある資源でもあります。

電気化で意識改革から!

電気化のメリットは、なんといってもエネルギーの見える化による家庭の問題点の発見につながります。石油ストーブでは見えなかったエネルギーの使用量が目に見えてわかるようになります。化石燃料などは熱エネルギーを一度にたくさん産むことはできますが、その分灯油を利用するコストは電気代どころではありません。また、利用している電気量が見えると、大切に利用しようという気持ちにもなります。ドアを開けっぱなしにしなくなったり、断熱効果を高めたりと、いろいろな工夫がはじまります。見える化は以下のようなチェッカーをつけるだけで誰でも簡単にできます。


石油ヒーターから電気ヒーターで変わる事

灯油と100Vの電気を使って部屋をあたためる石油ファンヒーターを電気のヒーターへ変えることは脱炭素への一歩となります。先ほど説明したとおり、電気も化石燃料を使っていますが、まずは自分たちの環境を変えていく事が大切です。

省エネを意識するようになる

「石油ファンヒーターだったらすごく暖かかったのに。」電気ヒーターでは熱エネルギーが弱いため、そのように感じます。しかし石油ファンヒーターは燃料を燃やして利用しているため、部屋から酸素が減っていきます。このため必ず「換気」が必要になってくるため、冬は定期的に部屋へ寒い空気を入れることになります。換気をしない場合、部屋の酸素が減り、少ない酸素の中で燃焼が繰り返されると一酸化炭素中毒になります。実はあまり知られていないですが、換気をしないと一酸化炭素が排出されるようになっていてこれは少量で中毒になるため、知らぬうちに血液内の酸素濃度が下がっていて軽い中毒状態になっています。これが続くと体調がおかしくなってきます。換気をすれば温度が下がりまた燃料を燃やすという悪循環が発生します。これは燃料を大量消費していることになりエコではありませんね。

熱量の弱い電気ヒーターを使う場合は一酸化炭素中毒の心配はありませんが部屋を暖めるのには不十分な力です。そのため部屋の断熱効果を高めたりと違った工夫も必要になってきます。これは全体として省エネにつながり、少ないエネルギーでの運用を考えるようになります。

自宅での石油の使用を減らしていくためには石油仕様製品を少しずつ電化製品にリプレイスしていく必要があります。

加湿も大事な日本の冬

石油ストーブなどは、やかんを置く場所などがあって、お湯を沸かしつつ加湿もできる一石三鳥な製品でした。電気で動作するセラミックファンヒーターはお湯は沸かせないものの加湿機能がついているものがあります。COVID-19もまだまだ心配されることから、冬場のウイルス繁殖を防ぐためにも加湿機能は外せません。

以下に加湿機能やウイルス除去機能もついたセラミックファンヒーターのおすすめ商品をご紹介します。


再生可能エネルギーの電気であなたの家が脱炭素化完了!

最近では電力の自由化により、主要電力会社だけでなく、様々な電力小売り事業者が増えてきました。主要電力会社は化石燃料を利用しているものが多いですが、再生可能エネルギー100%の電力のみを販売している事業者も増えてきました。

これにより、自宅で利用している電力会社を再生可能エネルギーで発電した電力だけを供給している事業者への契約に変更することで、あなたの家庭が消費する電力については100%再生可能エネルギーになるため、石油を利用していた製品を電化することで、温室効果ガスの排出をほとんど0にすることができます。

益々高まるエネルギー需要

日本の資源は非常に少ないため、石油や天然ガスなどの化石燃焼は殆ど輸入に頼っています。そのため、現在稼働している発電所が火力中心であることから、電力エネルギーの殆どを輸入に頼っているという事になります。これら天然資源は今後も値上がりが予想され、それらは電気代にも転嫁されてきます。当然石油価格などの高騰も同時に起こっているわけですから、省エネ、再エネ利用は私たち個人の生活として「必至」という事になります。

そんなことを考える第一歩として、自宅のファンヒーターを石油から電気に変えていく事から始めてみましょう!